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いろいろなおうち事情、これまでを振り返って。

  先日ポスティング業務の仕事を終えたときのこと。業務にもそこそこ慣れ、これまでも住宅へのチラシ投函をするたびに多くの「おうち事情」を拝見してきた。先日もそうだったが、住宅というものはその佇まいからしてその家庭事情や生活感が表れるものだと実感せざるを得ない。
中も外もお掃除がきれいに行き届き、見るからにインテリアや生活雑貨が好きな家主さんなのだなと分かるお宅があるかと思えば、一体どこに郵便受けがあるのやらと、投函するための郵便受け探しに一苦労するような庭先事情のお宅もあり、レアで個性的というか、思わず見るやいなや「おおー、かわいらしいなあー」と漏らしてしまうような郵便受けを構えたお宅もあった。リッチで立派なお宅に遭遇すると、そのドーンとした佇まいに「スゲー」と圧倒されてしまう。
こうして一日の中でも多種多様な「おうち事情」を目の当たりにする仕事柄、人ごとながら一番心が痛むというか、切なくなってしまうような佇まいの住宅にも遭遇することがあり、やたら殺伐として全く生活感が感じられない、閉ざされたような住宅を見たときは多少なりとも胸が痛んだ。
毎日毎日、何百軒という軒数の住宅を回ってチラシ投函をしていくため、先日もそうだったようにその数百軒のうちに必ず何軒かは空家か、もしくはほぼ空家に近いかのように殺伐としたお宅にも遭遇することがある。そういうお宅に限って共通しているのが、掃除が嫌いなズボラさんだから荒れているというレベルではなく、住宅を取り巻く空気感をもひっくるめて全面的に物哀しいエネルギーが漂っていることだった。
家主がいないこと、生活感が全く感じられない、明らかに人の住んでいる気配がしない住宅においては投函しても当然広告反響がないため、大抵投函を避けることが多い。人目を忍ぶかのようにひっそりと暮らしているのか、それとももう誰もいないお家なのか、一軒ごとの家庭を取り巻く背景も事情も知らない私には分からない。ただそのお家だけが、在り方を通して切ないエネルギーを放っている。かろうじて設置されているかのような郵便受けをそっと開けると、何やら見るからに怪しい新興宗教の類のパンフレットが一冊。思わず、「うわっ」となってしまった。
でも、だからこそそういうお家の方にこそどうにか穏やかな人生や生活を取り戻してほしい気持ちが生まれるというか促されるような気持ちになり、もうそこのお家には誰も住んでいなかろうがいようが、また何を信じていようとも、何人であろうとも、確かに「生きている誰かしらがここのお家に関わった」という事実だけが分かる私としてはただそっと幸せを祈るかのように投函したこともあった。中には柵やロープ類で庭周りが張り巡らされ、立ち入りできぬよう閉ざされているようなお宅もあった。長いこと放置されているがために、自分が投函しているようなチラシ類や新聞ダイレクトメールなどのありとあらゆる郵便物がすっかり変色した状態で郵便受けにあふれかえっているようなお宅もあった。そしてその隣にはまったく次元が違うかのような、新築モダンスタイリッシュなセンスのよさが感じられるようなお宅が何事もないかのように鎮座していたりする。
投函業務の契約が先日で終わり、無事に既定の枚数を配布し終えた。コトン、とかポコン、といった、郵便受けの造りごとに響き方も違ってくる軽い音を立て、一軒一軒に投函してきた。心ある家主さんに庭先で遭遇すると、「ご苦労さん〜」などと労わりの言葉をいただくこともあり、思わず心が温まったこともあった。朝の配布時の空気や陽の光の気持ちよさにはかえって元気をもらったし、冷たい空気や強風で苦労しつつじっと耐えながらご家庭の郵便受けに向き合わなければいけない日もあった。そしてそんなそれぞれの郵便受けの向こうにある、一軒ごとの生活。多くの「おうち事情」を見て回り、いろいろなことに思いを馳せたり感じたりしてきた。どんな背景があろうとも、家やそこでの暮らし、営みというものの尊さを実感する限り、反響うんぬんよりもそのご家庭の無事を願って、丁寧にチラシ投函する日々であった。uqモバイル評判
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